2014年10月21日火曜日

浅井 忠 「原色 日本の美術」

最近読んだ本 「原色 日本の美術(小学館)」
 
山本芳翠 1850~1906・・・黒田清輝を見込んでいたが、この人も相当な画家で、フランスで描いた数百点の絵が船と共に沈没してしまったが、とても惜しまれる。
 
浅井忠 1856~1907・・・フランスに40歳前後で留学したときに描いた「グレー」の絵とかが素晴らしい。
 
原田直次郎 1863~1899・・・若くして亡くなったが、絵の実力は相当なものと思える。
 
黒田清輝 1866~1924・・・留学先で、法律から絵に変えたが、天分があったように思う。
 
ゴッホが 1853~1890
ジェームズ・アンソールが 1860~1949なので、ほぼ同時代の画家である。
 
ゴッホやアンソールが既にポスト印象派の表現主義的な画風だったのに
日本は、画風的には西洋から学んだというところがあるので、やや遅れて写実的な絵画、印象派ふうな絵画の描き方をを消化していたところなのだろう。 
 
 
浅井忠は、西洋風の油彩画黎明期の画家
1856年 - 1907年
ゴッホとほぼ、同時期です。
 

明治の初めに洋画の勉強を始めた浅井忠は、その後の国粋主義の台頭と共に起こった洋画排斥運動にもめげずにひたすらカンバスに向かいます。

浅井忠は、日本近代洋画の父です。
黒田清輝は、そのころゆったりとパリにいました。浅井がパリに留学できたのは、40歳を過ぎてからでした。
パリ郊外のグレー村で描いた絵が彼の代表作となります。

日露戦争に勝ったと喜ぶ日本人が多い中で、浅井忠は戦争画は描きませんでした。

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