2014年1月25日土曜日

ゴッホの手紙 1889年9月19日

彼ら(ベルナールとゴーギャン)は木の正確な形など全然求めようとせず、むしろ彼らがひたすら求めるのはその形が丸いか四角いかをはっきり言えることだ。

たしかにある種の連中の写真風の、馬鹿正直な完璧さにひどくいらだつ彼らの言い分はもっともだ。彼らは山々の正確な色調など求めない。

ゴーギャンは往々にして天才的だ。

・・・・・1890年7月にゴッホはなくなるが、その10か月くらい前に、サン=レミから、パリにいる弟テオに書いた手紙より。



ゴッホの名作「星月夜」は、アメリカにあります。

アメリカはゴッホの天才を見抜いており、早くからゴッホの絵を集めていました。
ポスト印象派の3大巨匠と認められているゴーギャンやセザンヌやゴッホは写真風の絵(伝統的な写実的な絵)に我慢がならなかったみたいです。

その後のキュビズムや抽象絵画は、時代をリードしました。写真のような絵は、評価されない時代がやってきました。

LEDトレーサーを用いて写真をトレースして描くとか、縦横のメッシュ(網)を用いて位置の正確さを強調する絵画は描画技術は向上させても、観る者の心を打ちづらくなってきました。

1000分の1のタイミングで形にできる写真と競り合ったところで、何か芸術性があるのでしょうか?
 

0 件のコメント: