2014年8月10日日曜日

仙台~東京間

 高速バスによって仙台経済圏は拡大したが、一方で、仙台 - 東京の間に格安の「ツアーバス」が参入し、着実に利用者数を増やしてきている。このバスは、仙台の「時間はあるけどお金がない」ような学生たちに人気になっている。
仙台 - 東京間は、高速バスで5時間 - 5時間半くらいで繋がれている。その料金は、「高速バス」JRバス東北東北急行バスの共同運行)の場合、片道:6,210円。「ツアーバス」の場合は、ビジネストラベルが運行する昼間の便が片道:3,800円(ネット割引:3,300円)、桜交通は片道:3,000円(特定日は2,800円、2,500円)となっている。つまり、路線バス形態の「高速バス」に比べ、「ツアーバス」では約半額で利用出来ることになる。なお、「ツアーバス」の中にも『高速バス』と表示し販売しているものもあるが、路線バス形態の正規の「高速バス」とは全く別物であり、適切な表示とは言えない。
さて、仙台 - 東京間は、JRの普通列車で6 - 7時間で移動出来るため、青春18きっぷの1回分の2,300円で移動出来る。しかし、青春18きっぷは、春休み・夏休み・冬休みのそれぞれ期間限定であること、5回分が一綴りになって11,500円で売っており、使い残しができてしまいがちであること、JRの普通列車を乗り継ぐより、高速バスの方が1時間以上早く目的地に着けること、などのために、3,000円程度で利用できるツアーバスが人気になっているのだと考えられる。結局、「毎日が青春18きっぷ」のような状況が仙台 - 東京間に出来たことになり、気軽に東京に行く仙台の若者が増えてきていると考えられる。

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