2014年9月1日月曜日

ゴッホの≪ひまわり≫展を見て

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震災復興支援特別公開の宮城県美術館に行ってきました。
例によって、この間のゴッホ展と同じく最終日でした。Orz

ひまわりで特徴的だったのは、特に種の部分、花弁の部分の厚塗りで、この絵は一種の彫刻のようでもありました。(平面的な絵画でなく、3次元的な絵画)

数ある「ひまわり」のうち、損保ジャパン保有の15本のひまわりの絵です。

バックの色も一様ではなく、凄味を感じました。
ゴッホもセザンヌもモンティセリにえらく感動して、影響を受けていますが、ゴッホは「厚塗り」という部分で影響を受けたことは間違いのないところでしょう。

2人の絵は、見てすぐ分かるほど、違いますが、同じモンティセリ(だけではないですが)から影響を受けているというのが信じられないくらいです。

ゴッホはレンブラントのユダヤの花嫁(<本当の題は>「イサクとリベカ」)の厚塗りを大変気に入って、手紙に書いたりしていたくらいだし、自分の絵が評論家に褒められたときに、モンティセリのような素晴らしい画家がいますよ、私を過大評価しないでください・・・と論評した人に、進言しているくらいなので、これら2人の画家のような厚塗りを意図的に試したのは間違いないところだと思います。

写真で見るのと現物を見るのでは、大分違います。

ゴッホの乗せた絵の具のキャンバスが、100年の時や空間を越えて、近くで自分が見ることができてるということに感激しました。(大きさは1mx76センチくらい)
このひまわりはゴーギャンに見せようと思って書いたということもあるらしいです。この後、結局ゴーギャンとは別れて、別れたくなかったゴッホは精神的におかしくなりました。

ほかにヴラマンクやカンディンスキー、エゴン・シーレ、梅原龍三郎、高橋由一、松本俊介、藤田嗣治、岸田劉生、安井曽太郎とか、そうそうたる面々の絵がありました。
 

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