2014年4月12日土曜日

どうしても描けないものがある

どうしても描けないものがあるのは至極当たり前のことなのだが、すべて描けると考える方が変だ。
いくらでもあるはずなのだが、例えば、太陽光が金属に反射して光ったのがこちらに向かってきたときの光度は、最高クラスなのだが、白色で表現しようにも、あの眩しさは表しきれるものではない。
例えば、野の草の可憐さは立ち止まって、腰を降ろして眺めてみたときの実感は、絵に表すことなどとうてい無理だと分かる。

人物にしても動物にしても植物にしても無機質にしても、そこに実在するような存在感を表現することは、不可能にチャレンジするドン・キホーテのようなものなのか。

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