2014年8月7日木曜日

一度、真似をすると、永久に真似をしてゆく

本田宗一郎の名言

一度、真似をすると、永久に真似をしてゆくのである。
創意工夫、独立独歩、これをつらぬくにはたゆまぬ努力がいるし、同時に、ひとりよがりに陥らぬための、しっかりした哲学が必要となるわけだ。

これを描画に置き換えてみた場合、どのようになるだろうか。
「模写」自体は悪い事ではないように思われる。
模写のみを継続するということは、度重なる模写から何を学んだのかを問われるのに、何も学んでいないみたいで駄目なのだろうか。

ゴッホがオランダ国内に、とどまらずにパリに出て、様々な画家達に出遭ったことで、他の画家の作風をただ真似るだけに終始せず、影響を受けつつも個性的な自分流の描画方法(方法論的な話ではないのだが)や、ポリシーを確立させたのが、あのアルルでの絵を生んだというようなところもあるのだろう。

真似ばっかりするのも情けないが、何か違ったものと交わることによって新しい何かが生まれるというようなところが、「絵画」に限らず、人生に於いてあるのではないだろうか。

閉じこもるということ、同じ流儀を押し通すということの怖さも考慮しなければならないだろう。

 

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