2014年3月3日月曜日

絵画の変遷

19世紀前半まで、絵画にはいろいろな決まり事がありました。
「そっくりに描かなければいけない」「歴史的事実を描くといい絵と言われる」「貴族やブルジョワ趣味の絵がすばらしい」などなど。

美術アカデミーが毎年サロンと呼ばれる展覧会を開き、そこに展示できる選ばれた作品がちまたで評価されたのです。
サロンへ出展できることが若手画家のキャリアの第一歩でそっくりに描くことや、いろいろな決まり事を守った作品ばかりが選ばれるのですから、画家の方も知恵をつけて選ばれるための作品しか描かなくなって行きました。

こうした既成概念を打破するような新しい作品への支持が次第に高まったのは、19世紀後半に写真技術が発表されたことも、一役買っています。

というのも一瞬のうちに現実の世界をそっくりそのまま写し取ることが可能だとわかったので、何日もかけてそっくりそのまま描く写実的な絵画への必要性もなくなっていったからです。

http://parismusee.exblog.jp/10396627  より要約

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